こんにちは、Doctor's Fitnessの宮脇大です。

「先生、施設で運動するとき、何をすればいいのかわからなくて・・」

こういうご相談、けっこういただくんです。

運動処方箋を発行するのはいいけれど、実際に施設に行ったとき、「マシンの前に立ったはいいが、どこから始めればいいのか」と途方に暮れてしまう方って、じつは少なくないんですよね。

今日は、そういった「何をすればいいかわからない」に答えるために作った、Doctor's Fitnessオリジナルの運動プログラム——「運動療法体操」についてご紹介したいと思います。

運動療法体操とは

運動療法体操は、Doctor's Fitnessが開発・ライセンス管理する独自の運動プログラムです。

一言で言うと、「医師が設計した、生活習慣病のある方でも安全に取り組める、体操の型」です。

「体操の型」というのがポイントで、内容がしっかり決まっている。これが大きな強みなんです。

一般的な運動指導だと、「有酸素運動を30分しましょう」「レジスタンストレーニングを週2回」といった指示になりがちです。でも、それって「で、具体的に何をするの?」ってなりますよね??

運動療法体操は違います。「この動きを、このくらいの強度で、この順番でやる」という形がきちんと定まっています。だから、施設のスタッフさんも、患者さんも、「今日は何をするか」に迷わなくていい。

なぜ「型」が大事なのか

持病のある方が運動を続けるうえで、大きなハードルのひとつが「継続」なんです。

運動の内容がふわっとしているほど、「今日はどうしようかな・・」という迷いが生まれやすい。そして迷えば迷うほど、「まあ今日はいいか」となりやすい。

医師として見ていて、もったいないなあと思う場面が多くて・・。そこで考えたのが、「型を作ってしまおう」というアイデアでした。

型があれば、施設に来たらとりあえずそれをやる、というシンプルなルーティンになります。習慣化のしやすさが、全然違うんです。

プログラムの内容

運動療法体操のプログラムは、大きく3つのフェーズで構成されています。

ウォームアップ

関節可動域を広げ、心拍数を緩やかに上げる準備フェーズです。とくに、高齢の方や整形外科的な問題を抱える方にとって、ここを丁寧に行うことが怪我の予防にもつながります。

メインパート

有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせたメインセッションです。

生活習慣病の方を念頭に置いて設計しているので、過度に高強度にはなっていません。「ちょっときついかな、でも話せるくらい」の強度(中等度有酸素)が基本です。

レジスタンス運動では、大きな筋群(太もも・臀部・体幹)を中心に動かします。筋肉量の維持・増加が、血糖コントロールや基礎代謝の維持に直結するからです。

クールダウン

心拍数を落ち着かせ、筋肉の緊張をほぐすフェーズです。ここをしっかりやることで、翌日の疲労感や筋肉痛が大きく変わります。

どこで受けられるの?

現在、運動療法体操はDoctor's Fitness連携施設の一部で実施しています。

実施施設は「運動療法体操 実施」の紫バッジが目印です。実施施設は現時点で12施設。まだ限られていますが、今後拡大予定です。

施設一覧は、このサイトの施設検索ページから確認できます。「紫バッジの施設」をお住まいの近くで探してみてください。

Doctor's Fitnessのライセンス制度

運動療法体操は、Doctor's Fitnessがライセンスを管理しているプログラムです。

施設スタッフが一定の研修を受け、プログラムの正確な実施方法を習得することで、初めてそのメニューを患者さんに提供できる仕組みになっています。

なぜライセンス制にしているかというと、「どの施設に行っても同じ品質で受けられること」を担保したいからなんです。

医師が設計したプログラムなのに、施設ごとに勝手にアレンジされてしまうと、安全性や効果の担保ができなくなってしまう。だから、きちんとライセンスという形で管理しています。

運動処方箋との連携

運動療法体操は、運動処方箋と組み合わせることで、より効果が高まります。

診察の際に、患者さんの病態・体力・目的を確認したうえで運動処方箋を発行します。その処方箋を実施施設のスタッフさんと共有することで、「宮脇先生が指示した内容を、施設スタッフが把握した状態で指導してもらえる」という流れが生まれます。

医師と施設スタッフが情報を共有した状態で運動できるのは、一般のジムにはない仕組みです。

「ただ運動する」ではなく、「医療チームとして取り組む運動」という感覚。これが、運動処方箋+運動療法体操の組み合わせが目指す姿です。

どんな方に向いている?

運動療法体操は、とくに以下のような方に向いています。

「特別なことをするわけじゃないんですが、何か基準があると違いますよね」と、通ってくださっている患者さんから言っていただくことがあります。まさにそれが、運動療法体操のねらいなんですよね。

メディカルフィットネスとは?普通のジムとの決定的な違いも合わせてどうぞ。施設の種類や選び方を詳しくまとめています。

それでは、また!次回は「50代から始める運動処方箋」をテーマにお話ししてみますね。